一括受注の危険性 〜 第三者の目を入れてリスクを回避 〜

ハウスメーカーなどの一括受注のスタイルは、クライアントとしてはやり取りが一社だけなので楽な面もありますが、金銭面で思わぬリスクを抱えてしまう危険性も秘めています。その一部をご紹介致します。

 

危険性その1 不必要な費用を上乗せされることがある

建築士が家作りに関わると、実際に家を建てる工事会社を選ぶ時に何社かにオファーをして相見積もりをとります。すると何百万円、ときには何千万円もの金額差が出ることがあります。建築士は設計図を作るだけでなく、納得できない金額を調整していく作業も対応しているため、不必要な費用を払わされる心配がなくなります。

一方、ハウスメーカーなどの場合は、自社が提携している工事会社に発注をするので、金額の整合性を確かめることができません。クライアント自身に建築の知識があったり、知人で知識がある人がいればこのリスクを軽減できるかも知れませんが、それができない場合は相手の言うことを信じて進めるしかありません。

一括にすれば作業量が減ってコストカットしているように思えますが「実際は必要以上に費用を払っていた」ということも少なくはありません。

 

危険性その2 材料の質にも差がでる

では、費用が安ければいいかというと、必ずしもそうとは言えません。

例えば、リビングに使われるフローリングというのは、ベニア板の上に薄い木を張っているのですが、その厚みによって値段が変わります。厚ければ約5㎜、薄ければ0.1㎜という材料もあり、最近ではより薄くなってきています。さらに、その木を削りだす方法がローリング式かスライス式かによっても値段は変動します。今ではプリント技術が発達しているので、木を使う事すらせず、綺麗な木目を印刷してものをベニアに貼った材料が主流となっており、受注も安定しているので内装会社などはこれが多用されます。

もし、木の質感を求めたいのならば厚いものが良く、見た目だけで良いのならプリント式という選択肢もとれます。見た目が同じだからといっても、材料の質が違えば、暮らした後の生活感が大きく変わってきます。表面的なものだけに騙されないように、注意をしておきましょう。